安倍首相イヴァンカ基金に57億円は税金からではない?財源の外貨準備高とは?
11月2日、アメリカのトランプ大統領の娘(長女)イヴァンカ大統領補佐官が成田空港に到着しました。
夕食会は、都内5つ星の旅館におもてなしをした安倍首相。
安倍首相とイヴァンカさんは、創作フランス料理を楽しんだそうです。
3日午前中、安倍晋三首相とイヴァンカさんは国際シンポジウム(女性政策を議論する会議)出席しました。
安倍総理がイヴァンカ基金に57億円拠出?
安倍総理は、世界銀行グループの基金に5千万ドル(約57億円)を拠出すると表明しました。
イバンカさんが設立に関わった女性起業家を支援するグループとのことです。
安倍総理によると、女性の活躍を世界中に広げたい、世界中の女性が立ち上がれば貧困や世界の数々の問題は解決できるはずだ。
日本は世界で女性活躍の旗をあげてリーダーシップをとっていく決意だ。とと述べています。
安倍イヴァンカ基金に57億円の財源は税金ではない?
このニュースのタイトルを見て「まさか国民の税金で57億円も支払うのか!?」という声や「日本の保育園に使ってほしい!」などの非難が殺到。
財源は税金なのか、どこから出資されるのか?
税金から支払われると思っていた人も沢山いました。
イヴァンカ基金への財源の外貨準備高とは?
しかし基金へ支払われる財源は税金ではなく、外貨準備高からでした。
外貨準備高の説明についてはこちらです。
外国為替相場を安定させる目的で、各国の通貨当局が外国為替市場へ介入するために保有している資産の額。
各国の通貨当局の管理下にある、直ちに利用可能な対外資産のこと。
日本では財務省と日本銀行が持つ外貨の総額を指し、毎月財務省が詳細を発表している。
日本の外貨準備高は中国に次ぎ世界第2位で、2017年1月末時点で約1.2兆ドルに達しています。これは日本が海外に対する輸出の多い国であるということから、日本企業が輸出によって稼いだ外貨が積み上がった結果といえます。
ということで、税金からではないようで一安心です。
記事のタイトルが「拠出」という表現のため、誤解を生んだようですね。
安倍首相が表明したのは『5000万ドル』であって『57億円』とは言ってなかったため、それも『57億円』と書かれたため、更に混乱することになりました。
『イヴァンカ基金』が誤解を呼んだ?
基金は、国連の世界銀行に属しているもので、イバンカさんが直接運営しているものではありません。
そこもタイトルに『イヴァンカ基金』という個人名を入れたことによって「イヴァンカさんの運営する基金に?」という誤解が生まれてしまったようです。
私もそう思いました。
タイトルを見ると、まるでイヴァンカさんが運営している基金のように思えるし、税金から「拠出」されたかのように思えてしまうということでした。
タイトルが紛らわしいので多くの誤解をよんだようです。
基金は、イバンカ大統領補佐官の提案を受けて、今年7月に世界銀行グループが設立し、日本、米国、英国、中国、カナダ、ドイツ、韓国などの14カ国がパートナーとなっている。
財源は税金からではなく外貨準備高からで、イヴァンカ基金ではなくイヴァンカ氏が提案した基金!
ということでした。