「仰天ニュース」でもとりあげられた、メロンから出たリステリア菌とは?
そんな菌があるなんて、今まで聞いたことがなかった!という方も多いかもしれません。
実際危険な菌なので特に妊婦さんや暑い季節は注意したほうがよさそうです。
チーズなどの熱加工されない食べ物などにも注意が必要です。
ここでは、そんな身近に潜む「リステリア菌」について、感染源や妊婦の症状、潜伏期間・加熱温度や時間などについてご紹介しています。
全米を恐怖に陥れた、リステリア菌とは?
リステリア感染症とは、土の中や、河川、動物の腸管内など、様々な自然界に存在しています。
普段の生活では、ステリアに汚染した食品を摂取することによって発症します。
口から入った菌は、腸管に届いて全身に広がります。
その後、脳や骨髄に重篤な症状を引き起こしてしまう危険な菌です。
リステリア菌が報告された食べ物は?
リステリア菌が報告された食べ物リストはこちらです。
リステリア感染症の症状は?
リステリア菌に感染しやすいのは妊婦さんと(胎児)、幼い子供、高齢者や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を持つ人です。
特に高齢者や幼い子供は抵抗力が弱いため、注意が必要です。
感染してから初期の症状では、胃腸炎というよりはインフルエンザのような症状が現れることが多く、発熱して、頭痛や吐き気の症状が出ます。
しかし健康な成人では無症状のままのことが多いようです。
妊婦さんは要注意・潜伏期間は?
しかし、妊娠中は症状が重くなることがあるため、注意が必要です。
菌に感染してから3週間もの長い潜伏期間のあと、髄膜炎や敗血症などに陥るケースもあり、意識障害や痙攣が起こる場合もあります。
妊娠中に感染すると、発熱、悪寒、背部痛がして、菌が胎盤を通過して胎児へ垂直感染してしまうため、流産などの原因にもなります。
高齢者も同じように、感染してしまうと重症化する場合があるので注意が必要です。
どのように診断するのか?
これらの症状からリステリア症を診断することが難しいため、検体からリステリア・モノサイトゲネスの分離を必要とします。
リステリア菌の予防法や加熱温度は?
リステリア菌は室温や冷蔵、高濃度の塩分でも増殖します。
ですので、野菜はよく洗ってから食べることや、調理器具を殺菌したりして普段から気をつけておきましょう。
生の肉など加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱する。
生の肉にさわったら、よく手を洗って使った調理器具をすぐに洗う。
洗った後、70%以上の熱湯をかけると消毒効果があります。
感染しやすい妊婦や高齢者などは、過去にリステリア食中毒の原因となった食品(ナチュラルチーズなどの殺菌していない乳製品や生ハム、ミートパテなど調理済み食肉加工品)の飲食には十分な注意が必要です。