世界中でここにしかないチーズを作り続けているチーズ職人、柴田千代さん。
2017年11月1日に開催された第11回ALL JAPANナチュラルチーズコンテストでは、柴田千代さんの作った「竹炭 濃厚熟成」が最高賞にあたる農林水産大臣賞を受賞しました。
そんな柴田千代さんが一人で一つ一つこだわって手作りしたチーズを販売しているのが、千葉県大多喜町にあるチーズ工房【千】senです。
営業を始めた2014年から、月に1日の営業というスタイルを貫いています。
自分に合ったやり方で挑戦し続ける柴田千代さんの経歴や学歴、結婚や家族、大人気のチーズ購入方法をまとめました!
柴田千代の学歴や経歴
チーズ工房【千】senの店主、柴田千代さんは、成田空港に近い千葉県富里市の出身。
小学校5年生10歳の時に、初めてフランスへ行き、フランスの美味しい食材とたくさん出会いました。
日本帰国後、日本とフランスの味の質が違うことに気付いたのをきっかけに、「食」と「質」がつながる仕事を高校生のころから目指した、柴田千代さん。
北海道に乳製品加工実習場のある東京農業大学で乳製品加工を専攻し、大好きなチーズについて学びました。
北海道のチーズ工房とフランス修行
大学卒業後は、北海道のチーズ工房で2年半働き、技術を向上させるために2008年27歳の時に1年間かけてフランスで修行します。
ファームステイをしながらチーズを作って売るまで、一通り体験し、その合間を縫ってヨーロッパ諸国を訪ね、現地ならではのチーズを食べ歩きました。
日本に帰国すると、母校の教授からの勧めで1年、講師の仕事をし、菌を育てて医療施設や学校などに売る「菌の種屋」をなって、微生物について勉強しながら働きます。
そして、2014年にチーズ工房【千】senを開いたのです。
月に1日営業するスタイルで、店を持ってからも、微生物研究の仕事は続けました。
そんな中、2016年のJapan Cheese Awardでは「竹炭」で銀賞、「チーズのオイル漬け」で銅賞を受賞!
2017年11月1日に開催された第11回ALL JAPANナチュラルチーズコンテストでは、「竹炭 濃厚熟成」が最高賞にあたる農林水産大臣賞に輝きます!
お店を立ち上げてから2年10か月での受賞は史上最速で、女性初、微生物の研究所で働きながらの快挙でした!!
2018年のJapan Cheese Award でも「竹炭 豊熟」と「酒粕のバーニャカウダ漬け」で銅賞を受賞!
2019年4月に微生物の研究所での仕事を辞め、現在はチーズ作りに専念されています。
柴田千代の両親は?
柴田千代さんの父親は、エアフランス航空の整備士をしていました。
柴田千代さんが10歳の時、フランスに行ったのも父親に連れていかれたから。
日本の企業だとなかなか難しいと思いますが、フランスに本社のある企業に勤めていたため、夏休みが1ヶ月近くあったのだそうです。
柴田千代さんが「食」に興味を持つきっかけを作ったのは、お父さんだったんですね!
結婚してるの?
結婚しているか調べてみましたが、わかりませんでした。
ただ、チーズ工房を運営するにあたって、お母さんをしながらできることに重点を置いていたこと、年に1度子どもたちのために寺子屋を開き、チーズ作り体験などを主催していることから、子どもが好きな方なのだと感じました。
柴田千代がチーズ職人になった経緯は?
現在、チーズ職人として活躍している柴田千代さんですが、もともとは料理が好きで、調理師を夢見ていたのだそうです。
料理が好きになったのも、10歳の時にフランスで美味しいたくさんの食材に出会ったことがきっかけでした。
しかし、高校生の時に『買ってはいけない』という本に出会い、食品加工には利便性と保存性が人間の健康よりも優先されていることを知り、ショックを受けたという柴田千代さん。
それから、食品添加物に不安を感じ、添加物のない保存食品とは何かを考え、昔から食べられていて保存も利く発酵食品に辿り着きました。
そして発酵食品の中でも、技術が進めば長期保存が可能になるかもしれなくて、栄養価が高く、間違いなく美味しいものを考えた結果辿り着いたのがチーズ!
柴田千代さん自身、大好きだったチーズが、追い求めていた安全で長期保存可能な栄養価が高い食材だったため、チーズを勉強しようと決めたのだそうです。
東京農業大学へ進学し乳製品加工を専攻しましたが、当時は白衣を着た研究者に憧れ、乳製品の大企業で働きたいと思っていました。
ところが、大学在学中に乳製品を扱う企業の不祥事が発覚し、工場が閉鎖され解雇されてしまった従業員の途方に暮れる姿を目の当たりにして、考えを改めた柴田千代さん。
人に頼らず、手に職をつけて自力で生きていけるようにと、チーズ職人を志したのでした。
柴田千代のチーズ購入方法と店舗の場所は?
チーズ工房【千】senのチーズ購入法は主に2つあります!
店舗購入(場所)
1つ目は、千葉県大多喜町にある店舗に直接買いに行く方法。
チーズ工房【千】senの営業日は、毎月第1日曜日のみです!
営業時間は11時から17時ですが、当日の10時45分から整理券を配ってくれ、番号順に購入することができます。
チーズ工房【千】sen
〒298-0231
千葉県夷隅郡大多喜町馬場内178
営業日:第一日曜日
営業時間:11時~17時
店舗で購入する場合は、予約の必要はありませんがチーズがなくなり次第終了になるので、当日整理券を持っていても、購入できないこともあります。
通販購入
2つ目は、通販で購入する方法。
チーズの購入は完全予約制で、オンラインショップ(BASE)で受け付けています。
毎月末の日曜日、19時から数量限定で予約の受付を開始しているそうです。
在庫がなくなると、SOLD OUTの表示になりますので、次の月まで待って予約してみてください。
メールや電話、FAXでの注文はできないので、注意してくださいね。
予約をすると、次の月の第1日曜日後の火曜日に商品が手元に届くそうです!
その他には、不定期ですがイベントやマルシェに出店した際に購入することもできるので、ホームページのカレンダー予定表も確認してみてくださいね。
柴田千代さんのチーズはものすごい人気で常に売り切れ状態のため、同じような無添加のチーズを探してみました。
こちらは北海道の安心なファームで作られたチーズセットです
柴田千代さんが今のスタイルのチーズ職人になるまでには、父親と行ったフランスでの経験や食の安全性の問題、企業に属すことへの不安など、様々な要因があったんですね。
チーズへのこだわりはもちろんですが、未来を見据えて、しっかりとしたビジョンを持ち、子どもたちのチーズ作り体験教室を開くなど、未来につなげる活動も行っている柴田千代さん。
これからも挑戦し続ける柴田千代さんの活躍を期待しています!
こだわりのチーズも是非食べてみたいと思いました。