ノーベル文学賞受賞者を受賞されたカズオ・イシグロさん。
詳しいプロフィールや経歴、生い立ちなどはこちらにまとめていますので、よろしければご覧ください。
カズオイシグロの国籍と日本語は?両親や結婚した嫁や子供などの経歴は?
今回はカズオ・イシグロさんのおすすめ小説作品や、新作の作品、映画化された作品について触れてみようと思います。
カズオ・イシグロの小説
1982年 英国に在住する長崎女性の回想を描いたデビュー作『女たちの遠い夏』
1986年 戦前の思想を持ち続けた日本人を描いた第2作『浮世の画家』
1989年 英国貴族邸の執事を描いた第3作『日の名残り』
1995年 第4作『充たされざる者』
2000年 戦前の上海租界を描いた第5作『わたしたちが孤児だったころ』
2005年 『わたしを離さないで』
2015年 『忘れられた巨人』
映画化・ドラマ化された『わたしを離さないで』
カズオ・イシグロさんの作品の中でも、最も有名でおすすめの作品は『わたしを離さないで』という作品ではないでしょうか。
『わたしを離さないで』はTBS系でドラマ化され、綾瀬はるかさん、三浦春馬さん、水川あさみさんが出演されたドラマです。
あらすじは以下のとおりです。
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。
生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。
キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。
彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく
綾瀬はるかさんも、カズオ・イシグロさんへ今回のノーベル文学賞受賞について、以下のお祝いのコメントを送られています。
ドラマで主人公を演じさせていただいた「わたしを離さないで」は私にとっても宝物です。
撮影の前に東京、イギリスでお会いして主人公を演じるに当たりさまざまなお話をお聞かせいただいたことはとても思い出深く、心に残っています。
私もドラマ化をきっかけにカズオ・イシグロさんの作品に触れましたが、この度の受賞を機会に、より多くのみなさんがイシグロさんの作品に触れられて、心に響くことを願っています。
綾瀬はるかさんの現在のドラマ『奥様は、取り扱い注意』も好評です。
よろしければ合わせてご覧ください。
イギリスでは、『わたしを離さないで』が2010年に映画化されています。
W主演で、キャリー・マリガンとキーラ・ナイトレイという大変豪華出演者で、日本では2014年に蜷川幸雄の演出でも舞台化されている、本当に有名な作品です。
原作の小説はこちらにございますが現在既に品薄のようで、入荷に時間がかかる場合があるようです。
小説のほうが気になる方は一度チェックしてみてください。
私たちが孤児だったころ
簡単なあらすじ
上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは十歳で孤児となった。
貿易会社勤めの父と反アヘン運動に熱心だった美しい母が相次いで謎の失踪を遂げたのだ。
ロンドンに帰され寄宿学校に学んだバンクスは、両親の行方を突き止めるために探偵を志す。
やがて幾多の難事件を解決し社交界でも名声を得た彼は、戦火にまみれる上海へと舞い戻るが…現代イギリス最高の作家が渾身の力で描く記憶と過去をめぐる至高の冒険譚。
イギリスで数々の難事件を解決した探偵クリストファーが、少年時代に上海で誘拐された両親を探しに、再び上海の地へ降り立つストーリーです。
語り口は冷静で、物語が語られます。
カズオ・イシグロさんの小説は、読んだ後になんともいえない、心にぽっかり穴があいたような喪失感に襲われるという方が多いですね。
こちらは最も最新のカズオ・イシグロさんの作品です。
簡単なあらすじ
アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。
若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――。
失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、ブッカー賞作家の傑作長篇。
老夫婦が住む世界では人の記憶が奪われていくという、不思議な設定です。果たして記憶がよみがえるほうが良いのか、忘れたままのほうが良いのか…
老夫婦が息子を探しに旅にでるストーリーです。
小説の途中では、妖精がでてきたりしてファンタジー的な要素も強い作品です。
如何でしたでしょうか?
カズオ・イシグロさんの作品は、沢山ありますが、主に人気が高い3つの作品を挙げてみました。
映画化された『わたしを離さないで』は現在品薄状態のところが多いようですが、しばらくすれば入荷されると思います。
最近の作品『忘れられた巨人』では妖精が出て来るようなファンタジーな世界観も垣間見ることができます。